最新の乳腺科の治療について、トピックスを教えてください
はい。乳腺治療は近年大きく進歩しており、特に以下の2点が挙げられます。
まず、遺伝子検査の普及と個別化医療の進化です。乳がんの遺伝子検査が保険適用となり、
広く行われるようになりました。検査結果に基づき、手術方法や術後の薬物療法を個別に選択することで、
より効果的な治療が可能になっています。2つめは、新規薬剤の登場と治療選択肢の拡大です。
免疫チェックポイント阻害薬や細胞周期阻害薬といった、新しいタイプの分子標的薬が次々と保険適用されています。
これらの薬剤を適切に使用することで、根治性のさらなる向上が期待されています。
根治率は向上しているのでしょうか?
はい、乳がんの根治率は着実に向上しており、現在では約9割近くの方が根治可能な状況です。
今後も、最新の治療法や薬剤の導入により、さらに根治率が向上していくと期待されています。
当院の乳腺外来について教えてください
早期発見・早期治療の開始ですね。早期に見つければその分、乳房手術をしても温存ができる確率が高まりますし、
術後のQOL(生活の質)の改善・向上にも繋がっていきます。
早期発見・早期治療が大切だという観点で、診療をしています。
乳がん検診は1年ごとの受診が大切ですか?
はい、1年ごとの検診をおすすめしています。
早期発見の重要性は、1年ごとのマンモグラフィ検診による生存率向上として科学的にも証明されています。
その一方で、中間期乳がんのリスクというのがあり、2年に1回の受診だと(仮に最初の乳がん検診の1年後に発症した場合)
検診と検診の狭間で1年間放っておくことになりますので、当院の方針としてはなるべく1年ごとの検診の受診を勧めています。
企業検診の普及もあり、会社で検診を行っていただくことも増えています。
患者様の方でもそういう情報を積極的にキャッチして、それぞれを組み合わせることで年一回の検診の受診をぜひ継続してほしいと考えます。
当院で大田区の乳がん検診について、普段感じられていることや傾向があれば教えてください
最近の傾向として、高齢の方の乳がんが増加しているように感じています。
「高齢だから乳がんにならない」と思われている方もいらっしゃいますが、
痛みや皮膚症状が出てから受診されるなど、進行した状態で発見されるケースも少なくありません。
日本(そしてアジア全体)では、30代後半から50代にかけて乳がんの罹患数が増加し、その後70歳を過ぎて再び増加する傾向があります。
当院では、ご高齢の方にも積極的に乳がん検診を受けていただきたいと考えています。
年齢に関わらず、乳がんのリスクがあることをご理解いただき、定期的な検診で早期発見に努めましょう。
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9:00~12:15 ※予約制 | / | / | / | / | ● | / | / |
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乳腺科 / 緒方医師 9時~12時15分 |8/15は夏季休診期間となります。
乳腺科 / 安部医師
乳がん学会認定医師による専⾨外来を⾏っています。完全予約制となっておりますので、
お電話またはWEB予約にてご予約をとってからご来院いただきますようお願いいたします。
マンモグラフィ及び超⾳波検査の結果は、当⽇にご説明いたします。
以下の診療に対応しております。
その他お問い合わせください。
※妊娠中または授乳中の方は、断乳して3か月後の受診をおすすめしております。
症状のある方はご相談下さい。
【検査内容】腹部エコー、乳腺エコー、頸動脈エコー、甲状腺エコー
マンモグラフィ・乳腺エコーの実施日は以下のとおりです。
・金曜 9:00~12:15
検査はすべて女性の技師が担当いたします。
当院では2024年から新しいマンモグフィ撮影機械を導入いたしました。